和製英語矯正塾 [003] サインはsign?

さて、質問です。
Q1: (印鑑がない状態で) 「サインでOKです」 と言われた場合、空欄に入る単語は?
Your ( ) is fine.
Q2: 「(私は)契約書にサインをした」 空欄に入る単語は?
I ( ) the contract.
Q3: (有名人に) 「サイン頂けますか」 空欄に入る単語は?
Could I have your ( )?
A1: signature
A2: signed
A3: autograph
「サイン」は完全に和製英語である訳ではありませんが、日本人が誤りやすい単語です。使い方を確認しましょう。
Q1のように名詞でサインには、signは使えません。signatureと言います。signatureは(書類にする)署名のことです。
海外旅行をする際は、入国書類が必要な国が多いですが、必ず最後の空欄にSingnatureとあるはずです。欧米は印鑑の文化がなくsigunature = 署名が一般的で、欧米以外の国々でもそれに倣っている国が多いようです。
ちなみにSignature とあってもローマ字で綴る必要はありません。漢字で十分です。というか漢字の方がお勧めです。署名は捏造される必要がありますが、普通の欧米人が漢字を真似ることは想像以上にできないらしく、事故防止のためにも漢字で書く方が良い訳ですね。
Q2 のように「サインする」という動詞の場合はそのままsignを使えばOKです。
ちなみにsignを名詞で使う場合は「印、標識、記号」といった意味になります。
Q3がさらっとできた人は単語力に自信を持って良いかもしれません。有名人のサインはautographと言います。
autographの語源はauto「自分で」+graph「書く」。自分で書いたものに価値があるのは有名人だけということになるのでしょうか。
☆本日のまとめ
サイン=署名はsignature。 サインするはsign。